平成28年第1回定例会 3月2日 予算特別委員会 総括質疑
■平成28年第1回定例会 3月2日 予算特別委員会 総括質疑
平成28年第一回定例会予算特別委員会で近藤さえ子は以下の総括質疑をしました。(3月2日)
1、地域スポーツクラブについて
2、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(改定素案)について
1、地域スポーツクラブについて
私は昨年2015年9月、決算特別委員会で中野区スポーツ・コミュニティプラザについて質問しました。中部スポーツ・コミュニティプラザが仲町小学校閉校から7年、すこやか福祉センターなどの他の施設から5年もおくれて開設された理由、(仮称)中部地域スポーツ施設から中部スポーツ・コミュニティプラザと名前が変わった理由などの経過をお聞きしました。そして区内に4カ所もスポーツ・コミュニティプラザをつくるのであれば、中部は大変長い時間がかかって利用される施設となってきましたが、他の地域では地域に密着した形で運営する運営者はいらっしゃるのでしょうかと心配してお聞きしました。そして、区内に4カ所もスポーツ・コミュニティプラザを整備するのであれば、莫大な予算を投じず、施設をつくるのではなく、既存の鷺宮体育館などの施設を使ってほしいとも質問してまいりました。そのとき理事者は、「中野区地域スポーツクラブ等と協議を重ねながら円滑に運営をしていくことができる体制を検討し、構築してまいりたいと考えています」と答弁されました。1月29日厚生委員会の報告によると、中野区スポーツ・コミュニティプラザ条例の改正により地域スポーツクラブを設置するとのことですが、現在の中部スポーツ・コミュニティプラザで行われている中野区地域スポーツクラブからどのように変わるのでしょうか。
○永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 現在の中野区地域スポーツクラブでございますが、平成23年に任意団体として設立されまして、平成27年度、区からの委託により中部スポーツ・コミュニティプラザの全ての事業を実施しているものでございます。条例の改正により設置をしたいと考えている地域スポーツクラブでございますが、公募により選定を予定している事業者が事務局として事業の実施運営を行い、地域スポーツクラブは事業の企画、実施に係る地域ニーズの把握、人材の発掘、事業の周知等、地域におけるスポーツの推進に関するさまざまな活動を行っていただく、そういったことを想定してございます。
○近藤 中部スポーツ・コミュニティプラザでは、今年度は区民が事務局長を務める中野区地域スポーツクラブに事業を委託して、その活動は地域の区民にやっと定着してきています。なぜ事業者を公募して委託することに今度はなったのですか。
○永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 今後のスポーツ・コミュニティプラザの展開でございますけれども、事業の内容でございますとか、円滑な区内の展開、そういったところを総合的に検討を行いまして、基本計画策定の当初に予定していた事業の実施が安定的、継続的に行われるとともに全区的な展開を図ることができる、そういった地域スポーツクラブの形態として条例の改正による設置を提案したいと考えているところでございます。
○近藤 事務局長やクラブマネジャー、受け付け業務など、スポーツを愛する区民の尽力でやっと形になってきたというところで、この事業を当初の民間事業者に委託したように、また民間に委託してしまったりするということは、区民が一生懸命やってきただけに大変残念に思いますけれども、中部スポーツ・コミュニティプラザだけでも区民が運営する地域スポーツクラブとして設置することは考えなかったのでしょうか。
○永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 今後のスポーツ・コミュニティプラザの運営でございますが、単に事業者に事業の実施を委託するものではございません。事業者は地域スポーツクラブの事務局として地域スポーツクラブとともに事業の実施を行う、そういったことを想定してございます。先ほどの繰り返しになりますけれども、今後の展開につきましては、さまざま総合的に検討を行ったところ、事業の実施が安定的、継続的に行えるとともに、全区的な展開を図ることができる、そういった形態として新たな地域スポーツクラブの設置を提案したいと考えております。
○近藤 来年度ですね。28年度のスポーツ・コミュニティプラザの予算案は、今年度と比べて金額が大きくなっているように見えますけれど、これは新たな事業者に委託することによるものなのでしょうか。
○永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 来年度の予算案に計上しておりますスポーツ・コミュニティプラザの委託料でございますけれども、7月に開設を予定している(仮称)南部スポーツ・コミュニティプラザの管理運営のほか、部活動の支援、スポーツ指導者の育成、競技力の向上等、事業内容の拡充を行うことにより増額をしているものでございます。なお、今年度の予算では事業の実施に係る委託料のほか、中野区地域スポーツクラブの運営に関する補助金が支出をされております。中部スポーツ・コミュニティプラザに関しましては、来年度予算案では、事業の拡充として予算の増額を見込んでいるところでございますが、補助金については計上していないというところもございまして、施設の管理運営及び事業の実施に関する経費としては今年度と比較して大きな変動はございません。
○近藤 27年度今年度は、中野区地域スポーツクラブに補助金が出されていたんですよね。これはどのような内容だったのですか。
○永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 平成27年度の中野区地域スポーツクラブの活動に係る人件費分等として415万円余、会議の開催や事業の運営、事務用消耗品の購入等に要するに経費として185万円余、計600万円余の補助金を概算交付しているものでございます。なお、本補助金につきましては、当該年度の実績報告に基づきまして補助金を確定し、精算を行うものでございます。
○近藤 補助金もなくなり、4カ所の運営を区民の事務局長やクラブマネジャーといった立場を置いて行うということはかなり大変なことでありますよね。それでボランティアで活動する団体を置くという考え方になり、業務を行うのが民間企業となると、国のスポーツ振興基本計画が目指す総合型地域スポーツクラブの考え方とは全然違うものになってしまうのではないでしょうか。
○永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 文部科学省が構想している総合型地域スポーツクラブでございますが、多種目、多世代、多志向、そういった多様な地域住民を対象にして地域住民が自主的・主体的にクラブを運営し、地域住民が会員となって参加する、そういったスポーツクラブの形態でございまして、地域ごとにさまざまな運営方法があるものであると認識してございます。区が設置したいと考えている地域スポーツクラブと総合型地域スポーツクラブ、目的や基本的な考え方において違いがあるというふうには考えてございません。その一方で、スポーツの施策は各自治体の特性等を踏まえて展開するものでございまして、総合型地域スポーツクラブの考え方にとらわれず、中野区のスポーツ推進のために必要と考える、そういった地域スポーツクラブを設置したいと考えてございます。
○近藤 昨年12月に行われた(仮称)中野区スポーツ推進条例の制定に関する考え方についての意見交換会でも、文部科学省の総合型地域スポーツクラブ施策とは違うものになるのかという質問がありました。その区民の方の質問に、区として必要と考える地域スポーツクラブを設置する考えであると答えています。民間企業が行う地域スポーツクラブよりも区民が運営する地域スポーツクラブのほうが本来の地域スポーツクラブの趣旨に当てはまり理想的であると考えます。中野区のような形をとる地域スポーツクラブは全国的にも見当たりません。今回の仕組みはどのような点が区が必要として考える地域スポーツクラブなのでしょうか。
○永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 新たに設置をしたいと考えている地域スポーツクラブでございますが、地域スポーツクラブの会員により構成される運営委員会が学校部活動の支援や競技力の向上など、区が地域スポーツの推進のために必要と考えている事業を事務局である事業者とともに行うものでございまして、事業の実施運営について事業者が責任を持って行う、そういったものを想定してございます。事業の実施に係る過度な責任や負担を伴うことなく、安定的かつ継続的に事業が実施できることによりまして、運営委員会の活性化が期待できるとともに、気軽に活動に参加できることから、全区的な展開が可能になると考えてございます。また、会員を対象に健康管理プログラムの実施、使用料の減免等を行うことによりまして、会員の増加を通じた地域のスポーツコミュニティの拡大を図っていきたいと考えてございます。
○近藤 先日久保議員も質問されていましたけれど、(仮称)鷺宮スポーツ・コミュニティプラザの開設がステップ1となっていたんですけれども、鷺宮体育館は特に改修工事の予定もなくと答えられていたんですけれども、スポーツ・コミュニティプラザになる予定となると、鷺宮体育館には地域スポーツクラブの事務所となる部屋などは、空き部屋的なところは見当たりません。練馬区では7カ所の体育施設にNPOが主催する地域スポーツクラブが整備してあります。近隣の中村地域スポーツクラブを視察に行きましたけれど、体育館を業務している民間業者の隣に区民運営の地域スポーツクラブの事務所があり、区民が気軽に立ち寄れる地域スポーツクラブが存在していました。中野区の方法では、地域スポーツクラブイコール鷺宮体育館の業務を委託している指定管理者となっていく構図しか連想ができません。地域住民が自発的に集い、身近な場所を拠点としてスポーツに親しむことで地域のコミュニティを推進し、健康、生きがいづくり、活気のある長寿社会を目標とする地域スポーツクラブの本来の趣旨とかけ離れてしまうように思いますけれど、どのようにお考えでしょうか。
○永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 事業者、また指定管理者でございますが、地域スポーツクラブの事務局を務めるということでございまして、事業者自身が地域スポーツクラブの活動を行うということではございません。また、指定管理者におきましても、事業者が地域スポーツクラブの事務局を務める、そういった形態については委託と同様の形態を想定しておりまして、同様の効果が見込めるものと考えてございます。鷺宮のスポーツ・コミュニティプラザの開設に向けた具体的な準備や手続等については今後検討を進めてまいりたいと思います。
○近藤 2008年3月に(仮称)すこやか福祉センターの開設及び仲町小学校跡地活用整備に関する基本方針に地域スポーツクラブの設置が位置付けられてから8年の年月を経て、担当理事者も何人もかわり、やっと中部スポーツ・コミュニティプラザが軌道に乗りました。しかし、四つの地域スポーツクラブを安定的に運営していくとなると、このような方法をとるしかなかったのかなということなのでしょうけれど、かなり残念であります。スポーツを愛する区民が努力を重ねて地域住民が集う場と成長した中部スポーツ・コミュニティプラザにおける中野区地域スポーツクラブの活動はこの形が変わっても今後の参考になると思いますけれど、生かしていくお考えはありますか。
○永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 現在の中野区地域スポーツクラブの事業につきましても、区民の参画、また利用率の向上、そういった面で中部スポーツ・コミュニティプラザの現在の事業において一定の成果を上げているものと考えてございます。現在の事業の経験やネットワークなど、よいところは継承し、新たな地域スポーツクラブの設置に当たって生かしていきたいと考えてございます。
○近藤 結局、このネットワークを一番初めに引き出すことが本来のスポーツクラブの意義だったんですけれど、初めのやり方ですとかいろんなことに食い違いがあったんだと思うんですけれど、やはり区民が盛り上がっているスポーツを自分たちでやっていくんだというのをやっぱり大切に育てていっていただきたいと思いますけど、いかがですか。
○永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 新たな地域スポーツクラブにおきましても、地域の住民の方々、そういった意見、さまざま伺いながら事業の企画、実施等を行っていきたいと考えてございます。基本的な考え方について変わるものではございませんので、引き続き地域の住民の方々のお力、そういったものを大切にして運営をしていきたいと考えてございます。
2、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(改定素案)について
○近藤 先日10か年計画(第3次)(改定素案)に対する意見交換会が3回開催されました。私も2月21日鷺宮区民活動センターと、2月27日中野区役所で行われた意見交換会の2回を傍聴させていただきました。鷺宮区民活動センターで行われた意見交換会には、大体数えて50人ぐらいが参加されていました。区立幼稚園、U18プラザ、道路、平和の森公園、LGBT等の問題などが熱心に質問されていました。会場が区役所の意見交換会は大体80人ぐらいの方が参加されていまして、やはり区立幼稚園、U18プラザ、図書館の問題などの質問が多かったと思います。どちらの会場でも、東中野にお住まいのお母さんたちが何人も参加して、区立の幼稚園をなくさないでくださいという思いを述べていました。近年、説明会や意見交換会を行っても参加する方が1桁のときもあります。10か年計画(第3次)(改定素案)に対する意見交換会は、区民の関心がとても高かったと感じますが、いかがでしょうか。
○森政策室副参事(基本計画担当) 改定素案につきましての意見交換会、鷺宮区民活動センター、南中野区民活動センター、区役所と3カ所で行いまして、総勢100名を超える方に参加いただいたというところでございます。参加人数もさることながら、あるテーマにつきまして活発な御意見もいただきまして、関心が高かったというふうにとらえているところでございます。
○近藤 中には区に対して大変厳しい意見もありました。乱暴な言葉で思いを表現する方もいましたが、たくさんの方が区の主催する意見交換会に参加されるということは、区の今後の10年間の計画に対して区民の関心が高いということがうかがえました。議会でも発言がありましたが、鷺宮区民活動センターでの意見交換会の中で発言があったのですが、2月下旬、この日は2月21日ですけれど、意見交換会があり、3月には10か年計画(第3次)(案)が策定され、パブリックコメントの手続が始まるというスケジュールで、この意見交換の区民の声はどのように案に反映されるのでしょうか。スケジュールに無理がないかという声が両会場でありましたけど、改めてお聞きします。どのような形で意見交換会に出た意見は反映されるのでしょうか。
○森政策室副参事(基本計画担当) 意見交換会等でいただきました改定素案についての御意見について、区として考え方を整理いたしまして検討を加えながら案を策定していくという考えでございます。
○近藤 区は区民の皆様の声を聞いて反映させますとか、パブリックコメントを経て計画に盛り込みますという言い方をされますけれど、改定素案の3回の意見交換会以外にどのような団体から意見をお聞きしたんでしょうか。
○森政策室副参事(基本計画担当) 町会連合会、あるいは商店街連合会等の商工関係団体、また民生・児童委員協議会、小中のPTA連合会等の団体、またほかにも区立幼稚園の保護者の方ですとか、図書館の利用者などから御意見を聴取しているというところでございます。
○近藤 例えば、私は一般質問でもU18プラザの廃止についていろいろ申し上げてきましたけれど、区が廃止を決めました、しかしその後のU18プラザの場所はどのように使っていくかはまだ決めていない、とおっしゃる。そして区はU18プラザを廃止しても学校内のキッズ・プラザを使って児童館のときと同じように地域の方の力をかりて子どもたちの健全育成に取り組んでいくとおっしゃる。学校が子どもたちの拠点ですから、今後も地域でみんなで支えていこうとおっしゃいます。でも、今回の地域で子どもたちの健全育成に取り組んでいってもらいたいNPOや子ども会などに対して説明はなかったのでしょうか。
○田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当) 地域の町会、民生・児童委員への説明会のほか、地域で育成活動にかかわっていただいている青少年地区委員会、それから次世代育成委員へも説明をいたしまして意見をいただいたところでございます。
○近藤 2月21日、23日、27日に行われた意見交換会で渡された今後の予定を見ると、改定素案に対する意見をお寄せくださいと区役所の担当窓口、電話、ファクシミリ、電子メールが書かれていましたが、意見募集の期間が最長で1週間では期間があまりにも短すぎます。27日に参加された方は意見募集の締め切りまで2日間しかありませんでした。この点はどのように考えているのでしょうか。多くの意見は寄せられたのでしょうか。
○森政策室副参事(基本計画担当) まず、昨年10月に策定した素案に対しまして意見募集を12月末まで行ったというところでございます。そこで出された区民意見等を踏まえまして、今回の改定素案を策定したというところでございます。そして改めて今回改定素案への意見募集を行ったというところでございまして、期間につきましては適切であったと考えております。
今度、改定素案に関する意見でございますが、現在、詳細については整理中でございますが、類似の意見も含めまして300件程度になる見込みでございます。
○近藤 27日に参加された方は募集まで二日しかなかったという状態ですので、適正だったとは言えなかったと思います。区役所で行われた意見交換会の中で、区立幼稚園の廃止、U18プラザの廃止、図書館の削減など、区はこう決めた、取り入れられるものは取り入れる、取り入れられないものは取り入れられない、区が決めました。これでは区民合意に基づく区政運営でも何でもないのでしょうかという意見がありました。そして別の方からも計画の政策過程に区民の合意形成が見えるように具体的に示してほしいという声がありました。これらの意見には会場から大きな拍手が起こりました。今後区は10か年計画の第3次の案、案が取れて10か年計画と進みますが、区民の意見がどのように反映されたかを区民に説明する必要があると思いますが、いかがでしょうか。
○森政策室副参事(基本計画担当) 区民意見等への対応結果につきましては、これまでと同様でございますが、概要を整理いたしまして議会に報告するとともに、区民活動センターや図書館、ホームページ等で閲覧できるように公表を行っていく予定でございます。
○近藤 対話集会に参加していたお母様たちの中には、赤ちゃんや幼いお子さんを連れての参加者もいました。赤ちゃんがぐずるので何度も会場外に出ているお母さんもいました。また、元区職員の方もいらっしゃいました。どちらもこれからの中野区の子どもたちの健全育成を願って意見交換会に参加していました。元職員の方は私と全く同じ思いを発言されていました。U18プラザ廃止によって全ての児童館もなくなることは地域の柱がなくなることであり、地域には子どもたちを支える拠点が必要である、子どもたちにはスペースが必要であると、長年子どもたちと向き合ってきた立場でおっしゃっていました。区は児童館やU18プラザをなくしても子どもたちの育成活動は区民活動センター等で行えばよいとおっしゃいますが、区民活動センターは毎回区長の許可、行政処分を受けて集会室をとらなくてはなりません。子どもたちを支える多くの大人たちが自由に出入りできて、子どもたちと過ごせる地域の拠点にはなりません。乳幼児向けの事業だけを例に見ても、予算補助資料子ども文教7を見ると、児童館で行う事業は毎週第2木曜日などと日にちがはっきり示されているのに対して、区民活動センターなどで行う事業は、原則第2木曜日とか不定期などとしてしっかりとした日程が立てられない様子がうかがえます。U18プラザを廃止することで、地域の力、支え手の協力を得ても、子どもたちの施策は充実していかなくなってしまうことは明らかです。どのように考えるのでしょうか。
○田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当) 乳幼児親子事業を展開している団体が、区民活動センターで定期的な活動を普遍的に行うということであれば現状では確保は難しい点もあるというふうに考えてございます。区有施設も含め、さまざまな施設等を活用しながら展開を図ることができるように検討してまいります。
○近藤 さまざまな施設にそんな、いろいろなところに行くと、赤ちゃんを連れている人たちとかは行けないですよね。それは本当に区の施設面の勝手なことであり、やっぱり拠点というのは必要だと私は思います。現在のU18プラザ3館とU18プラザへの移行予定の館が廃止になってしまった場合、地域から子どもたちのスペースはどのぐらいなくなってしまうのでしょうか。
○田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当) U18プラザ3館、それから移行予定であります六つの児童館、合わせました延べ床面積の合計はおよそ5,000平米でございます。このうち乳幼児親子のための「ほっとルーム」ということに限れば、およそ500平米でございます。
○近藤 U18プラザ廃止に伴い子どもたちに残るはずであった、完全に小学生などには区有施設U18プラザ9館分、5,000平米は雨の日でも子どもたちが伸び伸び遊べる空間だったんです。それは子どもたちを見守る大人たちも自由に入れる空間です。これを地域からやはりなくさないでいただきたい。区の財産をどのように使っていくかということを区民の合意なく決めないでいただきたいのです。異世代が交流でき、親も子どもも伸び伸び過ごせる子どもたちの拠点、特に小学生に学校以外の居場所を少しでも残していただきたいと思いますけれど、いかがですか。
○田中北部すこやか福祉センター副参事(地域子ども施設調整担当) 世代間の交流や子どもの成長に合わせたプログラムをさまざまな施設で実施することなどを地域で継続できるよう区としても支援してまいりたいと考えてございます。施設の跡地利用につきましては、将来の行政需要を踏まえ、活用等を検討してまいります。この検討に当たりましては、地域の皆様の声を聴取することにも努めていきたいと考えてございます。
○近藤 区が、施設面やいろいろなところがあるからいいでしょう、ここでやればと言うのですけれど、それは主催する団体側にもやっぱり聞いてみなくては、NPOや子ども会などに説明もされていないし、そういう方たちが使いにくいとおっしゃれば、やっぱりそれは使いにくいのであって、そういったことは区民の声を聞きながら慎重に進めていっていただきたいと思います。新しい中野をつくる10か年計画(第3次)が、これから母となる女性たちや乳幼児を抱えたお母さんたちにとって、中野区で子育てをしたいと思える計画になることを願ってやみません。
どうぞ児童館をなくさないでいただきたいと思います。とても重要な施設だと思います。これは要望です。